耳のよくある症状で気になるのが「難聴」です。
「急に耳が聴こえにくくなった」時は、できるだけ早めの耳鼻科受診をおすすめします。 難聴の原因はさまざまですが、突発性難聴の場合、早期に治療を開始することで治癒率が高まります。ストレスが原因で起こることもあり、最近では年代を問わず多い症状です。 慢性的な難聴(発症してから1 ヶ月以上)は、治るものと治らないものがあります。
加齢による神経性難聴は、治りにくい難聴の代表的なものです。 しかし、難聴は年齢のせいと思っていた方で、診察をしてみると難聴の原因が他にあり、治療によって改善したというケースもあります。 「耳が聴こえにくいが、このところ耳鼻科にかかったことが無い。」という方は、一度受診してみてください。
・耳あか
・外耳炎
など
・急性中耳炎
・滲出性中耳炎
・慢性中耳炎
など
・突発性難聴
・神経性難聴
・騒音性難聴
・メニエール病
など
・聴神経腫瘍
など
痛み | 中耳炎、外耳炎等が代表的なものとなります。 |
かゆみ | 外耳炎、湿疹等の皮膚や鼓膜のトラブルから来る事が多いです。 |
つまる | 耳垢、中耳炎、難聴、鼻炎によるものがあります。 |
耳鳴り | 難聴、中耳炎、原因不明の場合があります。 |
聴力検査(純音聴力検査)、ティンパノメトリ(インピーダンスオージオメータ)、細菌検査
くしゃみ、鼻水、鼻づまり
くしゃみ、鼻水、鼻づまりは、鼻の病気で最もよくある症状です。くしゃみは、特に鼻の病気がなくても機械的刺激(例えば、こよりで鼻をさわる)により起こりますが、アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、風邪による急性鼻炎の時は頻繁に発生します。 鼻水のことを、耳鼻咽喉科では鼻漏と言います。 鼻漏の性質は、原因となる病気によって異なります。
・アレルギー性鼻炎
・血管運動性鼻炎
・急性鼻炎
など
・副鼻腔炎
・急性鼻炎の後期
・慢性鼻炎
・急性鼻炎
・上顎がん
など
痛み | 鼻の入口付近が痛い場合は、鼻前庭炎の可能性があります。 頬、目の周り、眉間が痛い場合は、副鼻腔炎の可能性があります。 副鼻腔炎の場合は、その他に前頭部、こめかみ、後頭部に痛みが起こることがあります。 |
かゆみ | アレルギー性鼻炎、血管運動性鼻炎、鼻前庭炎の可能性があります。 |
臭う | 膿性鼻漏を生じる病気(副鼻腔炎、急性鼻炎の後期、慢性鼻炎)では、鼻の中でいやなにおいがすることがあります。 萎縮性鼻炎でも鼻がにおうことがあります。 |
乾燥感 | 鼻の乾燥感も意外と多い症状です。慢性的な場合は、萎縮性鼻炎の可能性があります。 |
ファイバースコープ、CT検査
痛み | のどの炎症(咽頭炎、喉頭炎、上咽頭炎、扁桃炎、口内炎、伝染性単核球症など)が主な原因となります。 痛みが持続する場合は、のどに発生するがんが無いかどうかの検査が必要です。 |
違和感 | 上記(のどが痛い)の病気によって、のどの違和感も起こり得ます。 その他、鼻炎や副鼻腔炎による後鼻漏、扁桃肥大、唾液の分泌不足、逆流性食道炎、咳喘息、アトピー咳嗽、頚椎の異常、甲状腺疾患などで、のどの違和感が起こることがあります。 精神的なストレスでのどの違和感が生じることもあり、のどの検査をしても異常がみつからない場合を、咽喉頭異常感症といいます。咽喉頭異常感症には漢方薬が効果を示すことがあります。 |
舌の痛み | 口内炎(舌炎)の可能性が高いですが、舌にしこりを触れる場合は、舌がんの可能性もあります。 舌に外見上の異常が無い場合は、舌痛症と呼ばれます。これは更年期の女性に多く、亜鉛の不足や、歯科金属アレルギー、自律神経の異常が原因として考えられています。 舌痛症の治療としては、亜鉛製剤、歯科治療、場合によっては抗うつ剤の内服を行います。 舌の表面はデリケートなため、歯ブラシでこすると痛みや味覚障害の原因となることがあります。 舌の表面の清掃は、濡れたガーゼなどで軽くふきとるか、水を口に含んで舌と上あごを軽くこすりつける程度にしたほうがよいでしょう。 |